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いしかわこどもファミリー歯科

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2024.06.06

歯垢と歯石って似てるけど、どんな違いがあるの?【新潟市西区の歯医者が解説!】

歯垢と歯石。よく似ていますが、はっきりとした違いがあります。
今回はその違いを新潟市西区の歯医者いしかわこどもファミリー歯科が解説します。

 

1.歯垢と歯石

 

・歯垢

歯垢(プラーク)は、口腔内の細菌が唾液中の糖分や食物残渣と結びつき、歯の表面や歯肉の境目に形成される粘着性のバイオフィルムです。歯垢は透明または白っぽく、定期的な歯磨きやフロスで簡単に除去できます。適切に除去されない場合、虫歯や歯周病の原因となります。

 

・歯石

歯石は、歯垢が硬化して石灰化したものです。歯垢が取り除かれずに放置されると、唾液中のカルシウムと結びつき、硬い歯石に変わります。歯石は歯ブラシやフロスでは除去できず、歯科医院でのプロフェッショナルなクリーニングが必要です。歯石は歯周病のリスクを高め、歯肉の健康に悪影響を及ぼします。

 

2.歯垢と歯石の予防方法

歯垢と歯石の予防には、以下の方法が効果的です。

 

・毎日の歯磨き

毎日の歯磨きは、歯垢予防の基本です。フッ素入りの歯磨き粉を使って、少なくとも12回、2分間かけて磨くことが推奨されます。特に、朝起きてすぐと、夜寝る前の歯磨きが重要です。歯ブラシは適切な角度で持ち、歯と歯茎の境目を丁寧に磨きます。歯ブラシの交換は1か月ごとが理想です。

 

・デンタルフロスの使用

デンタルフロスは、歯ブラシでは届かない歯と歯の間の汚れを取り除くために使用されます。毎日の使用が推奨されており、食物残渣や歯垢の蓄積を防ぎます。フロスを指に巻きつけ、ゆっくりと歯の間に挿入し、上下に動かして汚れを除去します。

 

・歯間ブラシの利用

歯間ブラシは、特に歯と歯の隙間が広い場合に有効です。歯間ブラシを使うことで、歯と歯の間の汚れや歯垢を効果的に除去できます。使用方法は、歯間ブラシを歯と歯の間に挿入し、前後に動かして汚れを取り除きます。適切なサイズの歯間ブラシを選ぶことが重要です。これらの習慣を日常生活に取り入れることで、歯垢の蓄積を防ぎ、健康な歯と歯茎を維持することができます。定期的な歯科検診も忘れずに受けることが、長期的な口腔の健康を保つために重要です。

 

定期的な歯科検診

定期的な歯科検診を行い、少なくとも半年に一度は歯科医を訪れ、プロフェッショナルなクリーニングを受けましょう。

 

3.歯石の影響と除去方法

歯石は硬く、通常の歯磨きでは取り除くことができません。歯石が歯と歯茎の間に形成されると、歯周病のリスクが高まり、歯肉が炎症を起こしやすくなります。歯石の除去は、歯科医師によるスケーリングという専門的なクリーニングで行われます。定期的に歯科医を訪れ、歯石の形成を防ぐことが重要です。

 

4.専門的な歯垢・歯石除去方法

 

・スケーリング

スケーリングは、歯科医師が専用の器具を使って歯の表面や歯間に付着した歯垢や歯石を物理的に取り除く方法です。この手法は、特に歯石が形成されている場合に有効です。

 

・ルートプレーニング

ルートプレーニングは、歯の根の表面を滑らかにする治療法です。これにより、歯周ポケット内の細菌や歯垢を徹底的に除去し、歯周病の進行を防ぎます。歯周ポケットの深さを減少させ、歯茎の健康を回復させるのが目的です。

 

・超音波スケーリング

超音波スケーリングは、超音波振動を利用して歯垢や歯石を除去する方法です。この方法は、特に頑固な歯石や歯垢を効果的に除去するのに適しています。また、超音波スケーリングは歯の表面を傷つけにくく、痛みも少ないため、患者にとって快適な治療法です。

 

・エアフロー

エアフローは、微細なパウダーと水を高速で噴射し、歯の表面に付着した歯垢やステイン(着色汚れ)を除去する方法です。この方法は、歯の表面をきれいにするだけでなく、歯の自然な白さを取り戻すのにも役立ちます。エアフローは、特にタバコやコーヒー、紅茶などによる着色汚れの除去に効果的です。

 

・レーザー治療

レーザー治療は、歯周病治療においても使用されることが増えてきています。レーザーを使用して、歯周ポケット内の細菌や感染組織を除去します。この方法は、出血や痛みが少なく、回復も早いため、患者にとって負担が少ない治療法です。

 

5.専門的な歯垢除去のメリット

専門的な歯垢除去を受けることで、歯垢や歯石が引き起こす問題を予防できます。これにより、口腔内の健康を維持し、虫歯や歯周病のリスクを減少させることができます。定期的なプロフェッショナルケアは、家庭での口腔ケアを補完し、より効果的な歯垢管理を可能にします。

 

6.まとめ

歯垢の管理は、虫歯や歯周病の予防だけでなく、全身の健康にも重要です。歯垢の細菌や炎症性物質が血流に乗ることで、心臓病や糖尿病などの全身疾患のリスクが高まることが知られています。したがって、日常的な口腔ケアと定期的な歯科医師の診察を欠かさないことが、全身の健康を保つために不可欠です。

以上、「歯垢と歯石って似てるけど、どんな違いがあるの?」について新潟市西区の歯医者いしかわこどもファミリー歯科が解説しました。