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いしかわこどもファミリー歯科

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2024.05.24

歯科でフッ素塗布をすすめられますが、そもそもフッ素って?【新潟市西区の歯医者が解説!】

お子さんを歯科医院に連れて行くと、必ずと言っていいほどフッ素塗布をすすめられると思います。フッ素塗布とは、歯科医院で行われる処置のことで、高濃度のフッ素を歯に塗布する(塗る)ことです。歯科医師や歯科衛生士など、歯に関する資格をもった人が施術します。虫歯予防や歯質強化になるので、お子さんには特にお勧めしています。
しかし、フッ素と聞くと水回りの汚れ予防のイメージがあり、歯に塗って大丈夫?
と思われる方もいらっしゃいます。
そこで、今回はフッ素について新潟市西区の歯医者いしかわこどもファミリー歯科が解説します。

 

そもそもフッ素って?

フッ素はミネラルの一種で、水や土、食品、そして岩石などに存在し、私たちの日常生活においてもさまざまな形で関わっています。(ちなみに海水には約1.3ppm含まれています)

フッ素はその特性から、特に歯科の分野で重要視されています。

 

歯科でのフッ素の役割

歯科医院では、主に虫歯予防と歯質強化の為にフッ素塗布を行います。特に、歯磨きをご自身でうまくできない乳幼児の虫歯予防には高い効果を発揮します。

唾液の量が低下している高齢者に行うことも多いです。フッ素塗布は「小さなこどもに行うもの」というイメージがあるかもしれませんが、幅広い年齢の方に行われています。

 

どのようにしてフッ素が歯を守るのか


01.エナメル質の強化

フッ素は歯のエナメル質に取り込まれ、フルオロアパタイトという硬い構造を形成します。これにより、歯が酸に対して強くなり、虫歯菌が産生する酸によるダメージを防ぎます。


02.再石灰化の促進

歯の表面が酸によって溶かされた場合、フッ素は再石灰化を促進し、エナメル質の修復を助けます。これにより、初期の虫歯が進行するのを防ぎます。


03.抗菌作用

フッ素は虫歯菌の活動を抑制し、酸の産生を減少させる効果があります。これにより、虫歯の進行を遅らせることができます。

 

フッ素の摂取方法

フッ素は日常生活の中でさまざまな方法で摂取することができます。最も一般的なのは以下の方法です。

 

・歯磨き粉

多くの歯磨き粉にはフッ素が含まれており、日常的に使用することで歯のエナメル質を強化できます。

 

・フッ素洗口液

マウスウォッシュとして使用されるフッ素洗口液も虫歯予防に有効です。

 

・フッ素塗布

歯科医院で行われるフッ素塗布は、濃度の高いフッ素を直接歯に塗ることで、より効果的にエナメル質を強化します。

 

・フッ素添加水

一部の国では、水道水にフッ素が添加されており、日常的な水の摂取を通じてフッ素を取り入れることができます。現在の日本では行われておりません。

 

フッ素の安全性

フッ素の使用は一般的に安全とされていますが、過剰摂取には注意が必要です。特に小児期には、適切な量のフッ素を守ることが重要です。高濃度のフッ素を継続的に摂取すると、歯のフッ素症と呼ばれる状態を引き起こし、エナメル質に白斑や茶色の斑点が生じることがありますが、適切な使用量を守れば特に気にしなくても大丈夫です。
一般的に販売されている歯磨き粉やマウスウォッシュ、歯科医院で行うフッ素塗布では問題のない量ですので、ご安心ください。もし気になる場合は当院でも歯磨き粉を扱っておりますので、ご購入ください。

 

まとめ

フッ素はエナメル質の強化や再石灰化の促進、抗菌作用など、多くの利点があります。適切な方法でフッ素を摂取することで、虫歯予防に効果的に役立てることができます。過剰摂取には注意が必要ですが、フッ素を日常的に取り入れることで、歯の健康を長く保つことができます。

以上、フッ素について新潟市西区の歯医者いしかわこどもファミリー歯科が解説しました。